新型コロナウイルスに感染した後、自宅療養中にパチンコ店を利用していた松村理治金沢市議への対応をめぐり、議会は22日、議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決しました。

金沢市議会の松村理治市議は、新型コロナウイルスの自宅療養中だった5月17日と19日に、当時県が休業を要請していたパチンコ店を利用し、市民や議会内から批判が集まっていました。

市議会6月定例会最終日の22日、「市議会自民」や「金沢保守」「共産」などの会派は「著しく不適切な行動で責任は免れない」とし、共同で松村市議に対する議員辞職勧告決議案を提出し、賛成多数で可決されました。一方、「みらい金沢」が提出した問責決議案は否決されています。

閉会後、野本正人議長は松村市議に電話で議会の判断について伝えたということです。野本議長は「可決されたということなので、（本人も）それなりの思いはあるのでは。政治家の出処進退は自ら判断するものだろう」と述べました。

松村市議は腰の治療のため入院中だとして、22日まで議会に欠席届を提出していました。

辞職勧告決議案は可決されましたが、強制力はなく、松村市議は「心から深く反省をし、お詫び申し上げたい。議員辞職せず、一日でも早く腰痛を完治させ、少しでも早く議会に復帰出来るようにと考えております」とコメントを発表しています。

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