【合同インタビュー】日工組 榎本善紀理事長/スマートパチンコは来年4月に市場投入へ、プラスαのゲーム性も検討 https://t.co/fo4ps9p2fx
— パチンコ業界誌「遊技日本」 (@yuginippon) August 6, 2021
未だ終息の目途が立たない新型コロナウイルスの感染拡大など激動の業界に対し、どのように業界を牽引していくのか、その胸中を聞いた(7月6日、日工組会議室にて)。
──提示したマニフェストとは具体的にどういった内容なのでしょうか?
榎本 ビジネスを立て直し、時代に合わせた新しいビジネスモデルへ進化させたいと、6月2日の通常総会で申し上げました。
まずはゲーム性の拡大に努めます。また、今は旧規則機撤去の真っ只中ですが、もう二度と高射幸機だと指摘を受けないようにすることはもちろん、公営ギャンブルと一線を画す施策は、業界を発展させながら同時に業界を守り、安定したビジネスに繋げるために、この業界に不可欠だと感じています。
──来年1月に控えた旧規則機の完全撤去ですが、現在までの新規則機の普及割合と、新台供給の見通しを教えてください。
榎本 新規則機の設置比率ですが、パチンコ機が6月末時点で72%です。設置比率の進捗計画では6月末目標が70%でしたので目標値をクリアした状況です。パチンコ機の場合は認定機が多いのでギリギリまで使うという話があると思いますが、機械のゲーム性の拡大も進んできていることもあり、仕方なく入替撤去するというよりは、集客や利益にも繋がる前向きな入れ替えと思ってもらえるのではないかと感じています。コロナ禍による苦しい経営環境の中ではありますが、ホール様の収益増に繋がるような機械をどんどん供給できる状況ではあります。
──スマートパチンコの開発目的を具体的にお願いできますか?
榎本 P機もゲーム性が上がってきていますが、今後さらにアップしていきます。パチンコの場合は売れ筋が偏るという傾向があるため、いかにその種類を増やし、集客力を上げ、ファンを増やしていけるかに尽きます。パチスロより歴史が長い分、パチンコはルールが多いので金太郎飴になりやすく、遊技機の画一化はユーザーが右肩下がりで減少した原因だとも考えます。メーカーが多彩な機械を作り、ホール様も選択肢が増えるということは目的のひとつにありますし、さらに将来、キャッシュレス化など新時代に伴う変化に対応できるアイテムとして位置付けています。
──遊タイム機のような新しいゲーム性が搭載される可能性もありますか?
榎本 メーカーはこれまで、確率や継続率を変えるだけといったゲーム性を「設計」するというよりもただ「選ぶ」だけという状況が続いていましたが、ゲーム性の拡大により設計できることに近づいてきています。新しいゲーム性の一部がスマートパチンコではできるようになったり、プラスαのゲーム性が作れるように検討しています。現状まだ詳細は控えますが、この夏までにある程度皆様にお話ができるようになればと思います。
──ファンへ急速に浸透した遊タイム機に比べて、設定付きパチンコが思うように普及しなかった要因はどのようにお考えでしょうか?
榎本 適合率の問題もありますし、使い勝手が悪い、ユーザーにもホール様にも受けが悪いレベルでしか設定が付けられない、など原因は様々だと思いますが、改善案を模索しながら警察庁にゲーム性の拡大の中で今お願いしている最中です。規則を意味あるものとして活かすために、遊タイム機同様に進化できればと考えています。
設定付きパチンコについては忘れよう。
プラスαのゲーム性に期待!!