ーーこんにちは、PiDEA編集部です。さっそく、「JP-7 羽生店」についてのお話を聞かせてください。
ご連絡ありがとうございます。JP-7グループで部長をしております。単刀直入に言えば、お店は、閉店でも夜逃げでもありません。
ーーでは、Twitterで出回っていた情報はデマだったということでしょうか。
情報を拡散したTwitterアカウントの方とも連絡を取り合いました。
そのアカウントのさらに情報元は当店のアルバイトスタッフでした。
彼が面白おかしく話をしたのか、それともツイートする際に脚色が加わったのか、定かではありませんが、噂のような事実はありません。
閉店ではなく、戦略的に店を休んだということになります。
ご存じの通り、コロナの影響で新台発売は延期され、中古市場も流通がやや停滞しています。
そこで、売り上げの低い羽生店の機械を外し、稼働の良い店に移動し、稼働の良い店の新台入替に使おうと計画しています。資本の集中ということですね。
これに伴い、スタッフは1名を除きグループ内他店舗での勤務となります。
その一人というのが今回情報元となったアルバイトスタッフです。彼は免許を持っていないため、従来の店舗に仕事を見つけてそれをお願いしようと考えています。
うちのポリシーは、スタッフ最優先です。
ーー今回のコロナ禍、お店の状況はどうなっていたか教えてください。
埼玉県の自粛要請は承知していました。
しかし、うちの業界のスタッフは経済的に安定した基盤を持っている方ばかりではありません。
生活苦の声を多く聞きました。そこで社長は、自分が叩かれてでもお店を開けて雇用を守ろう、という判断をしました。コロナウイルス対策とスタッフの保護をなんとしてでも両立させる。
具体的には以下のような施策です。
・希望者のみ働いていただく。
・スタッフへは1日2枚のマスクを支給。お昼に交換してもらう。帰宅時には必ず廃棄。
・手袋も支給。
・喉へのウイルス付着防止のため、30分ごとに休憩と水分補給をしてもらう。
・閉店後はホール内すべてをアルコール消毒。
・毎日会社負担でお弁当を支給。
・コロナ手当を1日あたり1万円支給。
ーーすごいですね。なかなかここまでやっている店舗はないのではないかと思います。
ここまでしてくれる社長が、今回噂になったようなひどいことはしませんよ(笑)。
ーー今後の「JP-7 羽生店」の営業再開について、方針は立っていますか?
少なくとも3カ月は閉めないといけないかと考えています。
というのも、群馬県にもハイパーマックスという系列店がありまして、2年前に検定切れ機撤去問題で現在の羽生店と同じような状態になりました。
そのときは、営業再開ができるまで3カ月ほどかかったので、今回もそれと同じかそれ以上の期間になると考えざるを得ません。
今回、JP-7グループの部長は丁寧に取材に応じてくれた。
現状、同店にはまだ遊技台が1台置きに設置された状態であるが、6月1日以降は順次撤去となり、グループ店へ移動されていくことになる。
月内までは貯玉清算を行うことになるため、清算に来た来店客に対し誤解を与えないための措置である。
JP-7グループは、今はコロナウイルスの影響で羽生店を閉めざるを得ないものの、従業員を大切にするというポリシーを守り、コロナ禍をグループ一丸となって乗り越えようとしている模範的なホール企業である、という事実が明らかになった。