宮城県の休業要請をめぐっては、松島町のパチンコ店が一時、応じませんでした。
社長がKHBの取材に応じ、当時の状況を語りました。
松島町のパチンコ店「桃太郎」。
県からの休業要請に応じず営業を続けたため、特別措置法に基づき店名が公表されました。
桃太郎を経営する市原毅社長 「世の中おかしいな、いろんなことがなんか違うなと思うことがあったので、それをちょっと訴えたい部分がありましたね、営業して」
法律上は休業の要請と言いながら、実質的に営業の自由がなく、十分な補償も得られない状況に異を唱えたかったと言います。批判の声もありましたが、それは覚悟の上でした。
しかし、店名公表の翌日、一転、休業を決めました。
桃太郎を経営する市原毅社長 「県の店名公表があって、実はお客さんが10倍くらい来ちゃいまして。それで普段ガラガラの店がお客さんであふれかえって、さすがにそれ見て私も怖いなと実際思いました」
普段、1日20万円前後の売り上げが、休業要請に応じず営業を続けた4月25日には60万円を突破。店名が公表された29日には100万円、30日には約300万円に達しました。
マスク2万枚と消毒液を用意するなど感染予防対策には力を入れてきましたが、従業員から不安の声が上がり、清掃のパート2人が「家族から理解を得られない」と辞めていきました。
休業要請に応じないことが公序良俗に反するとして、金融機関から融資に難色を示されたこともあって休業を決断しました。
長年、パチンコ業界のコンサルティングをしてきた市原社長は今年4月にこの店の営業権を取得しました。
桃太郎を経営する市原毅社長 「地域で松島町に一軒しかないパチンコ店ですので、地域貢献、社会に地域に根差しながら、社会貢献しながら、地域の方々に喜ばれながら店が存続すると良いなと僕自身は思っています」
第2波が来て、再び休業を要請されたらどうするのでしょうか?
桃太郎を経営する市原毅社長 「まず感染対策をしっかりやって、あと法令とかいろいろ確認をしながら、みんなが納得いく形で営業するか休業するかを決めたいと思っています」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e7473c8cb60347039511c0b06077f55abf553fc