【生誕祭のイベント化】鹿目まどか、綾波レイ…パチンコ業界の「記念日」が急増したワケ

 

日本は1年365日、毎日が記念日の国です。記念日と言えば「祝日」がすぐに思い浮びますが、平日も実は「~の記念日」だらけ。記念日登録で有名な「日本記念日協会」によると、現在有名無名も含め2000を超える記念日が登録されていて、登録数も毎年増えいてるそうです。

例えば11月11日は1が4つも並ぶゾロ目の日のためか、有名な「ポッキー&プリッツの日」(1に似ているから)から「チンアナゴの日」(見た目がそのまんまですね)までなんと30以上の「記念日」が登録されているんだとか。協会での記念日登録料は10万円なので、自分の記念日を登録できるかも……しれません。

それはそれとして、パチンコ業界にも「記念日」の波は確実に押し寄せています。特に昨年10月3日の「鹿目まどか生誕祭」に、「秋葉原アイランド」に4200人(抽選打ち切り)を超えるファンが並んだ話題は業界に衝撃を与えました。

広告規制強化で「記念日」乱発

「鹿目まどか(かなめまどか)」と言えば、スロッターならずとも知られている『魔法少女まどか☆マギカ』のヒロインなのですが、その日は台の撤去日目前ということもあって一気に盛り上がった感がありました。そして業界的にも、これを境に「キャラの誕生日=イベント日」の構図が一気にクローズアップされたと言えるのです。
開催された秋葉原アイランドは「萌えパチ、萌えスロの聖地」として有名な店です。2018年にもまどマギの増台で10月3日に3600人(同)という実績があったので、この日4200人を超える並びになったことはそれほど驚くべきことではなかったかもしれません。でも業界的には「人気キャラの誕生日で集客できる」と印象付けた出来事であったことは容易に想像できるでしょう。この他にも、同じ頃「Re:ゼロから始める異世界生活」のヒロイン「エミリア」の誕生日(9月23日)をメーカーが宣伝していたことを考えると、この流れは業界では規定路線と言えます。

広告規制で特定日やイベントや特定日を打ち出せなくなっている現在、キャラの誕生日はホールが出来る数少ない集客手法として定着していて、「旧イベント日」よりは使い勝手はかなり良さそうです。元々はアニメのファンイベントしてキャラクターの「生誕祭」は話題になっていましたが、パチンコ業界でも広告規制が強化された2011年頃から生誕祭のイベント化が目立つようになりました。ホールとファンが一緒に楽しめる数少ないチャンスなので、今後もぜひ盛り上がっで欲しいものですが……。

余談ですが、誕生日ではありませんがアニメキャラのイベントとして「力石徹の葬儀」(あしたのジョー)があったのをご存知でしょうか。なんと今から50年前の1970年3月24日に講談社で執り行われています。これはアニメの宣伝を兼ねたものでしたが、ファンの有志によるものとしては機動戦士ガンダムの「ガルマ・ザビ」の葬式も有名で、どちらも一般ニュースとして紹介されました。

 

主なパチンコ、パチスロ機種のキャラの誕生日

押さえておきたいキャラの誕生日
1月19日 姿月レイコ(南国育ち)
2月 2日 レム&ラム(Re:ゼロから始める異世界生活)
3月 7日 高町なのは(魔法少女リリカルなのは)
3月13日 篁 唯依(トータル・イクリプス)
3月22日 土宮神楽(喰霊)
3月29日 紅月カレン(コードギアス)
3月30日 綾波レイ(新世紀エヴァンゲリオン)
4月 4日 桐島カンナ(大工の源さん)
4月 5日 涼風まどか(南国育ちシリーズ)
5月 2日 御坂琴美(とある魔術の禁書目録)
5月24日 六つ子(おそ松さん)
6月 3日 千石撫子(化物語)
6月 6日 水無月遥(ツインエンジェル)
6月12日 エリザベス(七つの大罪)
7月 7日 戦場ヶ原ひたぎ(化物語)
7月28日 真宮寺さくら(サクラ大戦)
8月 1日 マリンちゃん(海物語)
8月 1日 日高ナツ(南国育ち)
8月 3日 葉月クルミ(ツインエンジェル)
9月 8日 飛鳥(閃乱カグラ)
9月13日 立花響(戦姫絶唱シンフォギア)
9月23日 神埼・H・アリア(緋弾のアリア)
9月23日 エミリア(Re:ゼロから始める異世界生活)
10月3日 鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ)
10月23日 水無月葵(ツインエンジェル)
10月23日 西住みほ(ガールズ&パンツァー)
10月27日 宮永 咲(咲-Saki-)
12月4日 惣流・アスカ・ラングレー(新世紀エヴァンゲリオン)
12月5日 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア(コードギアス)

こんな感じですが、人気系のキャラを一部拾っただけでも結構あります。サブキャラも入れたら1年はかなり埋まりますね。さらに、パチンコ業界特有の記念日もあるので、主なものを挙げていきましょう。

記念日協会に登録された日も……
11月14日「パチンコの日」
とっても地味な日付ですが、これには理由が。
「パチンコの日」は1979年(昭和54年)、当時のパチンコホールの全国団体が11月14日をパチンコの日として制定しました。その団体が1966年(昭和41年)に通産省から正式に認可を受けた日なのだそうです。普通に考えると「パチ」にかけて8月あたりになりそう気もしますが、実際「パチパチ」で8月8日にするという意見もあったそうです。でも業界では8月は2月とともに「ニッパチ」と呼ばれ、客の数が減る月としてホールの評判がイマイチということで、お客の増加が見込まれる秋から年末時期にある11月14日に落ち着きました。

3月31日「サミーの日」
北斗の拳シリーズでお馴染みのサミーが「3月31日はサミーの日」と制定し、2018年3月に日本記念日協会に認定されました。読んで字のごとく3月31日の語呂合わせで「331(サミー)」と読めることから、記念日としたそうです。昨年には同社のプレミアムキャラクター「エイリやん」の誕生日を11月1日に制定したことも発表しています。なお、この日はサミーの創立記念日でもあるそうです。

5月5日「ジャグラーの日」
パチスロ「ジャグラー・シリーズ」の北電子が制定。ジャグラーシリーズと言えばペカっと光る「GOGO!ランプ」の一発告知は有名ですね。全国ホールのパチスロ設置総台数の2割以上を占めていると言われています。日付はその「GOGO!」と「55」の語呂合わせから。

5月10日「ミリオンゴッドの日」
ユニバーサルエンターテインメントが、同社の人気パチスロシリーズ「ミリオンゴッド」の名前を広めるために制定しました。日付は「ゴッド」を「5 10」と読む語呂合わせですね。記念日は日本記念日協会に登録されています。

8月4日は「パチスロの日」
「パチンコの日」があるからではないですが、「パチスロの日」もしっかりあります。パチスロメーカー団体である日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)と。パチスロ販社団体である回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)が制定しています。日付は8と4で「パチスロ」と読む語呂合わせから。今年は中止になりましたが、2012年から毎年8月4日は「パチスロサミット」などのイベントが開催されています。

8月7日「花の慶次の日」
「花の慶次」シリーズが有名なニューギンが制定しています。理由は読んでそのまま「ハナの日」ですね。今年はオンライン開催となりましたが、もう12回を数える人気のイベントになっています。もちろん角田さんが歌うお約束のイベントが開催されていて、昨年には地方から参加できないファンのために、全国8会場でツアー形式で開催されたりもしました。

8月8日は「パチンコ供養の日」
平和が1994年に「パチンコ供養の日」を制定しています。役目を終えた台の労をねぎらうことを目的に、東京・台東区浅草の浅草寺で「パチンコ供養」が開催されていました。当時はご本尊である金色のパチンコ台に向かって僧侶が読経する模様がニュースにもなっていましたね。日付は「パチパチ(88)と玉がはじける」語呂合わせと、「八」の末広がりで縁起がよいとされることから選んだそうです。

上記の他にも、大手を中心に全国各地のホールも独自制定している記念日は無数にあります。みなさんの身近なホールでも、創業記念日や店長の誕生日などなど「記念日」がきっとあるはずですので、ガセイベには注意してぜひご利用ください。

取材・文/麻枝月輝夜
元パチンコ雑誌編集者。ライター、編集者。パチンコ業界歴は30年近い。現在は業界誌の他WEB媒体に転職系や占い、オカルト系記事なども執筆中
https://news.yahoo.co.jp/articles/91052f77ad9b058d352c00623ceb231b08d17da6?page=2

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