パチンコ記者・河原みのりが「新しいパチンコ様式」を報告

緊急事態宣言解除後、パチンコ店には徐々に人が戻ってきているが、長時間「密」になりやすい遊戯施設だけに、対策を施しながら手探りでの再開となっている。新台や注目機種の実戦・解説などを行うパチンコ専門ライターも、“通常稼働”とはいかない日々に戸惑いを感じている。女性パチンコ・パチスロライターの河原みのりが、コロナ明けの「新しいパチンコ様式」について報告する。

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6月頭に緊急事態宣言が解除され、今までお休みせざるを得なかった人々も徐々に仕事が再開。密を気にしながらの時差出勤や除菌マストの環境で、元の生活に戻ったとは言い難い状況ですが、少しずつ生活リズムや感覚を取り戻している方も増えてきたかと思います。多くの慣れない事象に対応する中で、これからは「新しい生活様式」が日常になることを受け入れつつ、ようやく世の中が動き出してきました。

毎日発表される感染人数から今でも不安は拭いきれませんが、国内では最後の砦ともいえる東京で休業要請全面解除が発表され、それに伴いパチンコ店も全面的に営業を再開しています。われわれパチンコ・パチスロライターとしての仕事も少しずつですがやっと再始動の兆しをみせています。

専門誌の制作現場としては、文字を書く仕事は今まで通りですが、導入される新台記事や実戦記の取材、さらには付属のDVD収録など、これまでお店で行わせていただいていた作業も多く、それらはもちろん緊急事態宣言の真っ只中ではまったく動くことができませんでした。

その際は企画内容を変更して過去を振り返るコラムを書いたり、家での過ごし方など写真企画が増えたり。自宅で自ら撮影をすることもあれば、家にあるスロット機を実戦して記事にするなど、手を変え品を変え対応していたので、やっとホールでも実戦が可能になり少しホッとしています。

とはいえ、コロナ対策にはこれからも敏感過ぎるくらい敏感にならなくてはいけません。

営業中のホールで撮影をする場合にも、並びの密を避ける意味で開店からの収録はせず、距離をとり、店内ではもちろん撮影スタッフ含め全員マスクを着用。演者同士の絡みも極力控えながら収録を進めています。また、新しい試みでリモートで話しながら実戦をしたりすることも。工程が増え、音声や映像の不具合が発生するなど動画制作サイドも大変そうでしたし、あれこれ模索しながらですが、いろいろなことにチャレンジしています。

個人的にも、自分が着席することに加え、通路にカメラマンさんも立つ事を考えると、なるべく密になりにくい角台や人の少ないシマを選ぶことが多くなりました。どんな場面でも一人一人が敏感に意識することが大事だなと感じています。

そのほかにも、スロット専門ゲームセンターや深夜閉店中のホールでの収録の頻度が少し増えてきました。これからもそういった変化はたくさん起きてくるのではないかと思いますし、この日常がいつまで続くのか、また、いつすべてが遮断されてもおかしくない状態であることは常に覚悟しておかなければと思う毎日です。

ですが、久々に入った営業中ホールでも、パチンコ店側がしっかり対策を施している印象を強く持ちました。

営業再開当初、入り口では体温検査をしたり、台を一台おきに稼動停止にしているお店も多く見受けられました。そもそも台間に分煙ボードを設置しているお店も多かったのですが、設置がないお店はこれを機会に台間をシートで区切ったり、飛沫防止にも積極的な取り組みをみせています。

また、これまで以上に店内換気に気を配るなど、空気清浄の強化&タバコも原則禁煙化になったこともあり、久しぶりのホールはより空気が澄んでいるように感じました。現在ほとんどのお店がスタッフもユーザー側もマスク着用を義務化し、毎回打つ人が変わる度に台の消毒を行っている様子を見ると、徐々に安心して遊戯できる環境が整ってきているのではないでしょうか。

私は専門誌や専門チャンネルなどでパチンコ・パチスロの楽しさを伝える仕事をしていますが、いまの時期は声を大にして「みんなでどんどん打ちに行こう!」とはまだまだ言いづらい状況であるのも確かです。

まだ不安な方もたくさんいらっしゃるかと思いますし、あまりにも人が集まり過ぎるのはクラスターの原因にもなりかねません。パチンコ・パチスロファンの方には、今はたまの気分転換で遊びに行くにはちょうど良いものとして捉えてもらえるとベストかもしれません。

専門誌制作や専門チャンネルに携わる一員としても、より一層細心の注意を払いながら対応していかなければと改めて考えさせられました。これからも楽しい情報を提供できるように精進するとともに、娯楽としてのあり方や姿勢を今一度整理しなおす時なのかもしれませんね。

●かわはら・みのり/1989年生まれ、北海道出身。グラビアアイドルとして『週刊ヤングジャンプ』や『週刊プレイボーイ』などで活躍。『パチスロ必勝ガイド』の当時の編集長にスカウトされ2012年に転職し、人気ライターとして雑誌や動画などで台の実戦・解説を行なう。

引用:https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-708709/

ステイサム
皆が大変なんだと、我々も引き続きマスク必着でもうしばらく頑張りましょう

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